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医療コラム

内視鏡へのこだわり①

幸田クリニックでは胃や腸の内視鏡検査を行っています。

内視鏡検査というと聞いただけでおよび腰の方がほとんどでしょう。
何故なら、つらい検査というイメージが強いからです。でも心の中では、「いつかはやらなければ..」と思っている方が大変多いのです。
胃がんの死亡率はがん死亡率の中でもトップ3に入っていますし、大腸がんは急激に増えてきていて、特に女性ではがん死亡全体の第1位になってしまいました(下図参照)。

身内の方や友人の方などに実際にがんになった方がいれば尚更のこと不安にかられるのは当然のことです。

今回のブログは、「検査はしてみたいけどちょっと怖い」であるとか、「以前内視鏡検査をしてとても苦しかった」といった方々に是非読んでいただきたいと思います。
さて、内視鏡検査を受けるなら、大きな病院で受けた方がよいのでは..と思われている方も多いのではないでしょうか。
日々の診療の中でいつも感じていることですが、大きな病院での検査にはメリット・デメリットがあると思います。

【大きな病院のメリット】
①安心感(大勢の方が検査を受けている、機器がそろっている、など)
②専門の医師が検査をしてくれる
③検査で異常があれば紹介などなく、そのまま治療に移ることができる

【大きな病院のデメリット(不満)】
以下は実際に当院に来られた患者さんからのものです。
①うまく内視鏡が入らず、飲み込むのが下手だと怒られた
②あまり説明されることもなく、流れ作業的に検査を始められ苦痛だった
③検査が終わった後の説明をしてくれた医師は、検査をした医師ではなく、簡単な説明のみで質問もあまり受け付けてもらえなかった
④検査を受けて説明をしてもらうのが2週間後で、その間とても不安だった
⑤大腸内視鏡検査は午後しかやっておらず、お腹が減ってつらかった
など、他にも数多い不平不満を日々聞かせてもらっています。
大きな病院では1日多くの患者さんを診なくてはならず、一人にかける説明などの時間がどうしても限られてしまうのです。

私自身が、東京では大学病院でずっと勤務していたこともあり、当院では大病院でのメリットを出来る限り残しつつ、デメリット部分を解消するように内視鏡検査システムの改善に勤めております。私自身の経歴はホームページを直接ご参照下さい。

今回は当院の特色の一つである鎮静剤を使用した内視鏡検査についてご紹介します。

よく鎮静剤を使用して検査をすると楽といいますが、鎮静剤と麻酔を混同されている方も多くいらっしゃいます。
麻酔は喉の部分に局所麻酔として行います。手術ではありませんので全身麻酔をかけるようなことはしません(全身麻酔をかけて内視鏡をする施設は日本には恐らくまずないでしょう)。
鎮静剤というのは呼吸状態を保ちつつ、少しウトウトっと眠った状態にする薬なのです。ただ鎮静剤を使うだけでは実は効果が一定しないのです。極度に緊張していたりするとなかなか眠くならず、効果がなかなかないからといって大量に入れてしまうと、眠くなったと同時に呼吸が止まってしまうことだってあります。
そこで当院では鎮静剤の使用に際して、ある工夫をすることでより効果的にしております(この部分は企業秘密です!!)。

それにより、

・眠っている間に検査が終わって、目を覚ましたらこれから検査だと思っていたのでびっくりした
・前回は内視鏡が入らずに辛い思いをしたが、知らない間に内視鏡が入っていた

といった嬉しい感想を数々頂いております。

使用量は一般と同等かやや少ないくらいですので、鎮静剤により呼吸が止まってしまったなどの事象はほとんど起こっておりません。起こった場合でも酸素吸入などできちんと対応しておりますので、検査が途中で中止になるようなこともありません。
検査後は目を覚ます薬を使用しますので、検査後のふらつきや眠気といった問題も多少緩和されるようにしております。

ちょっとした工夫で内視鏡検査は楽に受けられるようになります。当院では、検査を受けたいけれど尻込みしてしまっている人達の身になって、「よし、検査を受けてみよう」と思ってもらえるような検査システムを今後も構築していきます。
今回紹介したのは当院における工夫の一端です。次回以降、もっともっと私自身の内視鏡へのこだわりについて紹介していきます。

鎮静剤は使用を希望される方にのみ使用しており、全員に行っているわけではありません。鎮静剤を使用した検査を御希望の場合には、検査当日のお車での来院をご遠慮いただいております。心臓や肺に持病がある方は、御希望の場合でも使用を遠慮させていただく場合がありますので、予めご了承下さい。

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