炎症性腸疾患 潰瘍性大腸炎かいようせいだいちょうえん・クローン病)

炎症性腸疾患

潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん)・クローン病は原因不明の疾患で、近年増加傾向です。家族性に発生するケースもありますが、家族に病気の人がいなくても突然に発症する場合が殆どです。
症状が重かったり、薬への反応が悪い方は、難病申請をしていただき公費での治療となります。従来の薬に加えて、新しく効果が期待できる薬(バイオ製剤)が数多く出てきており、ステロイドフリーの寛解(病気が治まって通常の生活ができる)導入率は年々高くなっています。

潰瘍性大腸炎について

発症時には、下痢・腹痛に加えて、下血(粘血便:イチゴジャム様)・発熱を訴えて来院される方が殆どです。軽症の方では、大腸がん検診で便潜血検査が陽性で、検査をしてみたらこの病気であることが判明したという人もいます。
原因不明の病気で、残念ながら現代の医学ではこの病気を治癒させることはできませんので、良くなったとしても治療を止めてしまったりすると再燃リスクが高くなってしまいます。
発症時に治療をして、ピタッと症状が治まって再燃しないという方も稀にはいますが、再燃と寛解を繰り返す方が殆どで、治療を継続していく必要性があります。
重症化してしまうと外来での治療が困難となり、入院治療が必要となります。場合によっては、大腸を全部切除してしまわなくていけなくなってしまいます。そのため、軽症・中等症でもきちんと治療を受けて頂く必要があります。
治療のメインは、5-ASA・ステロイドといった飲み薬です。
ステロイドは症状が悪化した際に使用し、この病気に大変よく効きます。ただ、長期に使用することができないため、いずれ服用を中止しなくてはなりません。ステロイド依存性であったり、ステロイド抵抗性であったりする場合には、ステロイドに代わる免疫抑制剤やバイオ製剤を使って治療をしていくことになります。

クローン病について

長引く腹痛・発熱・下痢・痔疾患などが契機になって発見されることが多い病気です。潰瘍性大腸炎に比べて発症率は低いですが、10歳代~30歳代の発症例が多く、近年増加傾向です。
潰瘍性大腸炎と同様に原因不明の病気で、現代の医学では治癒させることはできません。治療をしないでいると、慢性的潰瘍により腸管が狭窄してしまったり、腸と腸が癒着してトンネル(ろう孔)ができてしまいます。特に狭窄が強い場合は、腸閉塞を起こしてしまうので、手術が必要になります。
口から肛門までの全ての消化管に病気が起こる可能性があるため、検査の際には胃カメラ検査と大腸カメラ検査が必須となります。場合によっては、小腸の検査(カプセル内視鏡・小腸内視鏡)も必要になります。
潰瘍性大腸炎のように5-ASA・ステロイドといった飲み薬への反応性は良くないのですが、バイオ製剤に対する反応性が良好なケースが多いため、難病申請をしていただき、定期的なバイオ製剤による治療となるケースが殆どです。

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