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医療コラム

大腸がんは遺伝する?

皆さんの胃腸はカイチョー♪(快調)ですか?
やっと新型コロナウイルス感染のまん延防止等重点措置も明けて春真っ盛り。
それなのに、ロシアのウクライナ侵攻など悲しいニュースもあり、今更ですが平和の重要性を感じます。
がん検診を受けましょう!と唱えられるのも平和だからこそで、ずっと声高に唱えられる世の中が続いて欲しいと願う今日この頃です。

さて、今回はがんの遺伝がテーマです。
よくがんは遺伝するといいますが、遺伝子の異常が判明しているものは意外に少なく、米国の女優アンジェリーナ・ジョリーさんが告白した「乳がん卵巣がん症候群」が有名です。
乳がん患者のうち、遺伝性乳がんは10%程度というので結構な確率です。

そんな遺伝性のがんは大腸にもあります。
2種類(家族性大腸腺腫症・リンチ症候群)あることが分かっていて、普通の大腸がんが60歳以降で多いのに対し、遺伝性のものは30~50歳での若年発症が多く家系内に若年で大腸がんになった人が複数いることが特徴です。
大腸がん全体に占める割合は、家族性大腸腺腫症が1%、リンチ症候群が3%と言われています。
ご心配の方は、浜松医科大学遺伝子診療部に「遺伝に関する相談窓口(☎ 053-435-2503 )」がありますので、相談をしてみるとよいと思います。

さらに、遺伝子の異常は分かっていないものの、家系内に大腸がんの人がいる大腸がんは全体2~3割もあります。
親・子ども・兄弟姉妹に大腸がんの人が一人でもいる人は、いない人に比べて2.3倍、二人いると4.3倍大腸がんになりやすいとされています。

家系内に大腸がんの人がいる場合には、毎年欠かさず大腸がん検診を受けることが大切です。

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