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知って得!大腸がん検診

皆さんの胃腸はカイチョー♪(快調)ですか?
改めまして、明けましておめでとうございます。

さて、今回のテーマは大腸がん検診についてです。
便の一部を採取して血が混じっていないかを確認する便潜血検査。
統計上の受診率は、健保組合や共済組合の加入者(会社勤めの人)で30~50%、個人事業主や定年後の人などの国民健康保険加入者だと20%前後と低率です。
受診率の高い欧米では大腸がん死亡率が減少し始めている国もあるのですが、日本は減少に転じるどころか、むしろ増加し続けています。
これは、大腸がん発症率の高い60歳以上(国民健康保険加入者)の受診率が低いためと考えられます。

60歳以上で毎年受診されている皆さん、ぜひ同年代の友人·家族を1人でも多く誘って受診をしてください。
いかまい検診のスローガン「検診に2人誘って50%」を皆さんが実践していただければ、大腸がんで亡くなる人を減らすことができるのです。

ただし大腸がん検診には、受診率以外にもう1つ大事な要素があります。
それは、便潜血陽性者が精密検査を受ける率(要精検受診率)です。
仮に受診率が高くても、便潜血陽性になった人がそれを放置してしまっては意味がありません。

要精検受診率は100%が理想ですが、現実は60%程度です。
便潜血陽性の人たちから大腸がんが見つかる確率は約5%。
便潜血陽性となっても大腸がんと決まったわけではありません。
内視鏡検査を受けて良性ポリープ(腺腫)を切除すれば、大腸がんの予防にもなります。

最近では検査の苦痛もかなり軽くなっていますので、便潜血で陽性になってしまったら、怖がらずにお近くの胃腸専門医にご相談ください。

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