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内視鏡という名の由来

皆さんの胃腸はカイチョー♪(快調)ですか?
今月は内視鏡についてのお話です。

内視鏡とは字の通り「人間の内側を視(み)る鏡」。
さて、人間の中が見られる鏡とは何でしょう。

初めて人間の胃の中をのぞき見たのは1868年…日本では明治元年、ドイツ人医師だそうです。
剣をのみ込む大道芸人に金属管をのみ込ませました。
でも胃を見る機器が実用化したのは1950年、戦後の日本。
のみ込む管を柔らかくし、先端に超小型カメラを取り付け、豆ランプを発光させて胃の中を撮影しました。
その名称は「胃内写真機」。後の「胃カメラ」の語源となりました。
世界初の胃カメラ1号機製作における新余曲折は、吉村昭著「光る壁画」という小説にもなっています。

そんな胃カメラには大きな問題がありました。
胃内のカメラ映像が手元で見られないため、適当な辺りでシャッターを切り、検査後にフィルムを現像して撮影できているか確認するしかなかったのです。
そんな状況を一変させたのが、ファイバースコープ。
光を端から端へ伝えるガラス繊維の特性を利用して機器先端部分の映像が手元で見られるようになりました。

グラスファイバーで映し出された「鏡像」を、万華鏡をのぞき込むように「視る」、これが正に内視鏡の語源なのです。

その後の内視鏡の進歩は目覚ましく、固体撮像素子CCDを使ったビデオカメラが出現。
画像をモニターに映し出せるようになり、今ではハイビジョン映像と高詳細モニターのおかげで、大きさ数ミリ」の微小がんの発見も可能となりました。

画像だけ進歩したのではなく内視鏡本体も随分と細くなり鼻からの内視鏡も一般的になっています。
こうした進歩によって、内視鏡でがん検診ができるようになったのです。

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